「動きがカタイ」は成長の証!

ぼたもち堂のコラムでは、ジャグリング発達支援に関するお役立ち情報をお届けしています!
学校、保育園、幼稚園、児童館、放デイなど、子どもと関わるお仕事の参考に。
日々の現場での活動や、プログラム作成に役立てていただければ幸いです。

ジャグリングに限らず、スポーツやダンス・書道などを指導していると、「動きがカタイな」と感じるお子さんがいらっしゃるのではないでしょうか。
ついつい「動きがカタイよ。リラックス、リラックス」と言ってしまいたくなります。

しかし、実はこの「カタイ」と感じる動きこそが、新しい動きを身につけるときの「成長のサイン」なのです。

人間には、新しい動作を身につけようとするとき、神経系と筋肉が協力して「ランダムな動き」を試してみる仕組みがあります。
この仕組みのことを「スティフネス(硬直)」と呼びます。

一見「カタイ」動きに見えますが、さまざまな部位に過度に力を入れてみることで、うまくいくかどうかを調べているのです。
そして、成功したときの「力の入れ方」を学習して、少しずつうまくなっていきます。
脳とからだがタッグを組んで、無意識のうちに動作の学習を進めてくれているんですね。

例えば、けん玉で初めて皿に玉を乗せるとしましょう。
最初は、玉がこぼれ落ちないように、手をしっかりと握って固定しようとします。
しかし、それだと力が入りすぎて玉があらぬ方向に飛んでいってしまいます。
何回も試行錯誤して、少しずつ、ヒザや手をやわらかく使うことを覚えていきます。

このように、練習を通して自然とからだの使い方がうまくなるのが「スティフネス」の秘密です。
「動きがカタイ」理由は、脳とからだが新しい動きを身につけるために学習をする過程だったんですね。

ぼたもち堂のワークショップでは、練習に力が入っているお子さんには「いいね!成長してるね!」と声をかけるようにしています。
あきらめずに練習していれば、きっと柔らかくて自然な動きが身につくはずです。

ぼたもち堂では、ジャグリングの鑑賞と体験ができるプログラム
「みて、ふれて、感じるジャグリング!」
をお届けしています。
ジャグリングを通して「ものが動く面白さ」「からだを動かす楽しさ」をお伝えします。
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