子どもにとって、遊ぶことはとっても大切。
遊びを通して、脳やからだの発達が進み、社会性も身につけていきます。
関わる大人としては、子どもの遊びがどんな発達に影響しているか気になりますよね。
感覚統合の視点から、遊びを3種類に分けることができます。
・運動系
・触覚系
・巧緻性

この分類の視点から子どもたちの遊びを捉えることで、
「いまどんな機能が発達しているのか」「どんな感覚刺激を求めているのか」
を探るモノサシになります。
・運動系
ブランコ、鬼ごっこ、木登りなど。
からだ全身を使う遊びです。
感覚としては、主に前庭覚や固有受容覚への刺激になります。
運動機能の発達にも大きな影響がありますね。体力もつきます。
・触覚系
泥遊び、新聞紙、スライムなど。
手を使って、素材の感触を楽しむ遊びです。
感覚としては触覚への刺激になります。
現代の環境ではこういった遊びの機会が減っていることもありますが、その分とても大切です。
ジャグリングボールを握ると、心地よい独特の触感を楽しめます。
・巧緻性
折り紙、お絵かき、工作など。
手先の器用さを伸ばす遊びです。
感覚としては視覚、触覚への刺激になります。
視覚情報をもとに正確に手を動かす動作を「目と手の強調運動」と呼び、脳機能の発達に重要とされています。
お手玉を手元で操る場合、この巧緻性の要素も入ってきます。
これらの分類を通して子どもの遊びをみることで、発達の様子もわかってきます。
うちの子どもは、小さいころずっと泥団子を作っている時期がありました。
「触覚と巧緻性を伸ばしているんだな」ということが分かったので、好きなだけ作ってもらいました。
安心して子どもに接することができますね。
保育士さんや作業療法士さんにとっては、遊びの分類が活動のプログラムづくりの参考にもなると思います。


