ぼたもち堂は、放課後等デイサービスの施設で、定期的にジャグリングと感覚統合のプログラムを実施していました。
放課後等デイサービスとは、障がいのある子どもたち(小学生〜高校生)が通い、様々な活動に取り組みながら過ごす施設です。
多様な子どもたちと触れ合って、とても楽しく活動をさせていただきました。
その活動中に、面白い動きをしているお子さんがいました。
ステージによじ登っては、ぴょんと飛び降りる。
またよじ登って、何度かステージ上でジャンプした後に飛び降りる。
そんなことを繰り返していたのです。

なんでかな?
こんな時に役立つのが、「7つの感覚」のモノサシです。
この行動は、「前庭覚」への刺激を求めているのかな、とあたりをつけました。
普段から、走り回ったり、側転をしたりといった動きが得意なお子さんでした。
「ステージの位置情報」や「飛び降りる際の感覚」を楽しんでいる様子が感じられました。
そこで、あまり無理して止めることはせず、ステージの上からボールを投げてもらったり、飛び降りるリズムを一緒に取ったりしました。
感覚統合のプログラムの時は、「全員一斉に動く」ことにはこだわりません。
子どもたちには、それぞれの発達段階があって、いま必要な活動が異なると考えられるからです。
そして、子どもたちの行動の「なぜ?」を測るためのモノサシを持っていると、こちら側も安心して活動を進めることができます。
「この感覚刺激を求めているんだな」「この原始反射が出ているんだな」「この遊びの段階なんだな」
子どもたちの不思議な行動も、こんな風に当てはめてみると少しずつ意味がわかってきます。
これから、記事の中で少しずつ解説していきたいと思います。