ぼたもち堂のパフォーマンスでは、オープニングで「ことばを使わない」演目をすることが多いです。
なんだかドジな振る舞いをしたり、ボールを投げては落っことしたり。
クラウンのくみさんと二人で行う時は、くみさんがこの役割を担ってくれます。
おかしな人が、不思議な動きで失敗ばかりしているので、子どもたちはだんだん気になってきます。
普段見慣れている大人のひととは、どうやら違うようだぞ、と。
「何やってるの?」
「もっとこうした方がいいよ!」
失敗ばかりしている大人につっこんだり、アドバイスしたり。
そんな中で自然と舞台上の登場人物に注目して、集中して、親しみを持ってくれるようになります。
「はいこんにちは!今から始めますよ〜!」と喋ったら、こんな風に集中することはないのではないかと思います。
ことばを使わない代わりに、たくさん動いて、表情で伝えて…。
子どもたちは一生懸命それを読み取ってくれる。
普段と違うコミュニケーションが生まれるのも、非言語のパフォーマンスの面白さだと思います。


